MISSION
地域に愛される療養型病院を目指して
概要
種別 | 医療療養型 |
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病床数 | 56床(うち個室8床) |
院長 | 藤塚 宜功 |
看護部長 | 内田 志緒利 |
医療療養病床とは
医療療養病棟は、急性期医療の治療を終えても、引き続き医療提供の必要度が高く、病院での療養が継続的に必要な患者さまを対象にご利用頂く病棟です。このような慢性期の患者さまに対し、厚生労働省の定めた規定に従い、医療の必要度に応じた医療区分およびADL自立度(日常生活自立度)の視点から考えられたADL区分による包括評価をする事となっております。医療療養病棟は、主に医療区分2~3などの医療必要度の高い患者さまを担当することが期待されている病棟であり、医療区分1の患者さまは、介護医療院や老人保健施設などの介護施設が担当する傾向にあります。状況によっては施設への退院調整目的での入院も可能です。
入院対象者
◆神経難病や専門的な医学管理、常時医学管理が必要な方
◆退院後も続けて障害や疾患が残り専門的な管理を必要とする方
◆安定期にあるが、専門的な管理がないと維持が困難な方
◆在宅療養中にご家族様のご都合により短期的入院対応が必要な方
医療区分について
具体的な管理
・中心静脈カテーテル(高カロリー輸液用)管理
・痰の自己喀出困難な患者様への気管・口腔内吸引
・気管切開患者様の気管内カニューレ及び呼吸管理
・経腸栄養患者様(胃瘻・経鼻胃管)の管理
・褥瘡管理
・その他
お食事が取れない方への治療方針について
当院に入院される方の多くは、経口摂取困難な方です。入院前に医師による面談にて栄養方法について説明させて頂き、患者様本人あるいはご家族様の意向を基に治療方針を決定します。入院後の治療方針変更についてもお気軽にご相談下さい。
栄養管理の方法は
①静脈栄養(末梢静脈栄養または中心静脈栄養)
②経腸栄養(経鼻胃管または胃瘻による)
の二つに大別されます。
大前提として消化管機能(胃腸の働き)が保たれており、かつ消化管が安全に使用できる場合は生理的な投与経路である経腸栄養が第1選択となります。
何らかの理由で経腸栄養が困難な場合に経静脈栄養を選択します。
・中心静脈栄養(TPN)(高カロリー輸液)
中心静脈栄養は高カロリー輸液とも呼ばれ、高濃度の栄養輸液を中心静脈から投与する方法で、エネルギーをはじめ体に必要な栄養素を補給することができます。通常は、糖質、アミノ酸、脂質、電解質(塩分やカルシウム等)、微量元素およびビタミン等の1日必要量を中心静脈から24時間かけて持続的に投与します。経口摂取が困難な状態で経腸栄養が様々な理由で不適切な場合において行う方法で、当院では最も多い栄養管理方法です。
(方法)
当院ではシングルルーメンタイプのカテーテルを使用していますが他院にて造設された埋め込み型のポートでも対応可能です(当院でのポート造設は行っていません)。
留置場所は左右の内頸静脈(首の静脈)または左右の鼡径部(足の付け根)の静脈から選択します。内頸静脈からの留置は清潔を保ちやすい利点がありますが上肢を動かせる患者様では自己抜去のリスクが伴います。また鼡径部からの留置は自己抜去のリスクは低いものの下肢の屈曲や拘縮で留置困難になることがあり、また陰部に近いため汚染されやすいという欠点もあります。自己抜去のリスクが高いと判断した場合には当院の判断にて予防的にミトンの装着をさせて頂く場合があります。
(治療効果に関して)
当栄養方法での予後予測に関しましては当院での過去の中心静脈栄養管理の実績からおおよそ6か月~12か月前後となります。(個人差があるため2年以上の長期予後が得られる場合もあります)その理由としては時間の経過とともに免疫力が低下し感染症に合併しやすくなる点が挙げられます。
・末梢静脈栄養(PPN)
末梢静脈栄養は、腕や足などの細い血管から点滴を投与する方法です。中心静脈栄養に比べて簡便に導入出来る一方で投与できるエネルギー量は200~300kcal程度となるため長期的な栄養維持は困難で栄養状態の悪い患者様や長期間経口摂取ができない患者様には不向きです。また高齢者の血管は脆弱で漏れやすく点滴維持が困難となる場合があります。
経口摂取困難な患者様に対する末梢静脈栄養のみでの予後は平均1~2カ月前後となります。
・経腸栄養
鼻から細いカテーテルを胃まで挿入する経鼻胃管による方法と腹部に胃瘻を造設して栄養剤を注入する方法があります。
短期間の栄養管理には経鼻胃管が適しており4週間以上と長期的投与が予想される場合は胃瘻が最適となります。
経腸栄養は経口摂取と変わりない栄養投与ができ、胃腸の消化吸収能を利用する点で非常に生理的な補給方法といえます。その一方で嘔吐、下痢などの消化器症状を生じる可能性があり、場合によっては誤嚥性肺炎の原因となる場合もあります。
また経鼻胃管の留置は鼻や喉の不快感も強くミトン着用など自己抜去予防対策が必要になるという欠点もあります。
当院の取り組み
書類提出から入院までの流れ
入院される方へ
1.当院では入院された際、情報の行き違いやご家族での治療方針の相違を避けるため、患者さまのキーパーソン(患者側責任者)となる方を1名決めていただいております。
2. 病状説明につきましては平日9時00分から17時00分の間に実施しております。なお、主治医が判断した場合はこの限りではありません。
3. 新型コロナウイルス感染症の院内感染防止の観点から、入院患者さまへの面会を制限させていただいております。(当院から依頼した場合を除く)
4. 入院時のご持参品について
ご持参のお荷物はできるだけ少なくなるようご協力お願いします。※全てに名前を記載して下さい。
① 各種健康保険証 (高齢受給者証や限度額適用認定証、障害者医療受給証等も含みます)
② 日常使用品(電気かみそり・履物・入れ歯や眼鏡、補聴器など、ご自身で使用されるもの*男性患者様:電気かみそりのご用意をお願い致します。)
③ 書類関係(入院保証書・同意書・オムツ承諾書)
④ その他(紹介状、看護サマリー等・退院証明書・レントゲン写真・お薬など)
⑤ 箸、スプーン、エプロン
⑥ 義歯、義歯ケース(必要な方)
⑦ デンタルブロック(必要な方)※全てに名前を記載して下さい。
*お持ちでない方:当院で必要と判断した場合、入院費と一緒に請求させていただきます。
⑧ 履き物(座れる方)スリッパでも可
⑨寝具は当院で用意しておりますが、枕など指定のものがあればご持参ください
⑩思い出の品(写真やぬいぐるみ等、生花禁止)
※タオル、バスタオルは日用品のリースに含まれますのでなるべく持参しないようにして下さい。
患者さまの治療や看護で重要なのは、十分な休息とバランスの取れた栄養です。栄養科では、魅力ある食事作りをモットーに入院された患者さまが、おいしく味わいながら体力をつけることのできる食事を、提供すべく日々心を配っています。また、患者さまに「まごころ」をお届けするために、一品一品心を込めて食事を提供しています。そして、患者さまの生の声を反映するため、管理栄養士がベットサイドにお伺いして、喫食調査の結果を食事に取り入れられるよう、個別対応に努めています。
お食事について
・お食事の時間について
食事の時間はおよそ次の通りです。
朝食: 午前7時30分~
昼食: 正午~
夕食: 午後6時~お食事は、全て病院でご用意いたします。
※ご病状に応じ特別なお食事、あるいは、診療上の必要性によって食事の摂取を禁止する場合があります。
お部屋について
1.お部屋の種類は、下記のご案内の通りです。ご入院のご予約の時にお申し出ください。また、ご入院後に転室を希望される時は、地域連携室にご相談ください。
2. 急患、重症の発生などで、やむを得ない事情の時は、転室をお願いする事も有りますのでお含みおき下さい。
種類 | 1日の室料差額(税込) | 設備 |
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特別個室 | 15,000円 | バス、ウォシュレット、洗面、机、冷蔵庫 テレビ(無料)、床頭台 |
個室 | 8,000円 | 洗面台、TV(無料)、床頭台 |
4人部屋 | 0円 | 洗面台(共有)、TV(有料)、床頭台 |
入院費のご案内
詳細は地域連携室へご相談ください。
入院費目安
ご面会時間と電話及び郵便物のお取次について
面会
平日・土曜日:午前8時~午後8時
日・祝:午前10時~午後6時
現在面会制限中です。こちらをご確認ください。
1. ご面会時は面会簿へのご記入お願いします。
2. 中学生以下のお子様のご同伴は、病気に感染しやすいのでご遠慮下さい。
3. 入院の方への電話、郵便物の送付は、地域連携室へご相談ください。
4. 公衆電話はありません。入院中に電話をご希望の方はナースステーションでお声掛けください。