扁鵲の三兄弟の話
2025/09/26
古代中国を代表する、扁鵲(へんじゃく)という名医がいました。
扁鵲が魏王に会った際に、
魏王から「あなた方は兄弟三人とも医術が優れていると聞くが、兄弟三人の中で、
誰の医術が最も優れているのか」と聞かれた。
すると、扁鵲はまじめに、「長兄の医術は最も優れております。次兄はその次で、私の医術は最もレベルが低いのです。」と答えた。
魏王はその答えに驚き、聞いた。 「なのにどうしてあなたの名だけが天下にとどろいているのか?」
扁鵲の答えはこうだった。 「長兄は診療する時、いつも病気の発生を未然に防ぐことが出来ます。病気がまだ兆候を現わさないうちから、持病を治します。
そのためみんなもその患者が病気になっていることさえ知りません。
だからみんなは長兄の名を知らないのです。
次兄は病気を診察する時、病気の兆しが見え始めた際に、少量の薬でその病気をすぐに治します。みんなは次兄が治せるのは軽い病気だと思います。実はこの病気が進んでいけば命を奪う重い病気になることを知りません。
わたしの医術は最も低いレベルのものです。
なぜならば、私は人が危篤の際にしか病気を治せないからです。よく死にかかった人を生き返らせたりするので、わたしの評判は天下にあまねく伝わっているのです。
医者としては病気を未然に防ぐことが最高の技術ですが有名になりません。
病気が軽いうちに治すのも優れているといえますが、軽い病気しか治せないと思われその名は郷里に伝わる程度なのです。
患者が瀕死になって、やっとのことで命を救ったものの後遺症を残し普通の日常生活が出来なくなってしまったのに私の名は天下にとどろいているのです。」
‥と、二人の兄の方が自分よりもずっと名医だと説いたのです。
この話は「病気は重くなってから治すのではなく、未然に防ぐことこそ大切」という教えを示しています。
現代においては、定期的な健康診断や検査がまさに長兄の役割にあたります。
症状が出る前に異常を見つけ、生活習慣を見直すことが健康を守る第一歩です。
当院でも検診や生活習慣改善の支援を通じて、皆さまが病気にかからず健やかに過ごせるようお手伝いしてまいりますので生活習慣病の検査は是非とも当院にご相談下さい。
井上病院 院長
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